2011年に大ヒットを記録した台湾映画「あの頃、君を追いかけた」が日本でリメークされ、主演の山田裕貴(27)やヒロインの乃木坂46齋藤飛鳥(19)が25日、オリジナル版舞台である台湾の同じロケ地で撮影を行った。

 台湾の人気作家、ギデンズ・コー氏(39)が自伝的小説を自ら映画化したオリジナル作品。舞台を日本に移した日本版は、時代も1994年から2000年代に置き換え、男子高校生・水島浩介(山田)と、優等生・早瀬真愛(齋藤)のラブストーリーが展開。来年秋公開を予定している。

 台湾版に登場した新北市の平渓(へいけい)街や菁桐(せいとう)駅で撮影。日本版でも台湾版の名場面が再現された。現地では、山田、齋藤、長谷川康夫監督(64)の記者会見を実施。台湾メディアも20社50人が詰め掛け、かわいらしいルックスの齋藤に「天使!」の声も出たほどだった。齋藤にとって今作が初の映画出演。会見で「どうして私なんだろう、と。乃木坂46のメンバーだったら、より取り見取りなのに…」と謙遜しながら「撮影が終わってしまう今は寂しいです」と話した。

「今後も女優業を?」と聞かれると、齋藤は「そんなことを言えるレベルではないので…。でも、これからも挑戦していければいいなと思います」と前向きに語った。

「親日の台湾は昔から日本文化への関心が非常に高く、女性アイドルも広く知られている。今、女性アイドルグループで最も勢いのあるのが乃木坂46。台湾メディアの数もそうですが、大々的に会見の様子が報じられたことからも人気ぶりが分かる。乃木坂の握手会には台湾、香港などアジアからわざわざ訪れるファンもいる。日本版は日本だけじゃなく、台湾でもヒットするでしょうね」(現地メディア関係者)

 今回の滞在でも、齋藤を見かけた現地の人が、乃木坂メンバーだと気づいたほどだという。映画が公開されれば、ますますファンが増えるに違いない。