アイドルグループ「乃木坂46」の3期生による舞台「見殺し姫」(東京・渋谷「AiiA2.5シアタートーキョー」で15日まで)が6日、初日を迎えた。

 3期生の12人は昨年9月、グループに加入。西野七瀬(23)、白石麻衣(25)ら華々しく活躍して世間的にも広く知られる先輩メンバーに追いつけ追い越せと日々、奮闘している。加入から1年が経過し、このたび本格演劇に挑戦。12人はそれぞれ平安時代の姫を演じる。役柄はメンバーの実際の性格などに合わせた、いわゆる“当て書き”で作られた。

 ただ、8月のシングル「逃げ水」でダブルセンターの一人に抜てきされた大園桃子(18)は「虫が大好きな役だが、そんなことはひと言も言っていない」と吐露。それでも「虫は嫌いじゃない」と続けた。

 その後、他のメンバーがコメントしている間にソワソワし始め、目を潤ませる姿があった。大園はもともと緊張しいで、泣きやすい性格。報道陣の質問にうまく答えられなかった自分に歯がゆさを感じたようだ。「しゃべるのは慣れていない」とトークはいまだに苦手と正直に告白した。初々しさが残るが、逆に言えばそれは伸びしろ。大化けする可能性も秘めている。

「世間にまだ知られていないが“緊張しいで泣き虫”“鹿児島県の純朴少女”“高校時代は原チャリ通学”などキャラは立っている。正統派アイドルの乃木坂にあって、異色の立ち位置を確立しつつあり、他のメンバーと差別化できる。乃木坂の運営サイドの期待も高い。あとは場数を踏んで成長できるかだ」(出版関係者)

 大園は「歌うのは慣れた」とニッコリ。歌唱パフォーマンスの成長は実感しているという。乃木坂の“秘密兵器”は覚醒するか。