人気アイドルグループ「乃木坂46」の松村沙友理(24)が26日、都内で行われた7月スタートのテレビアニメ「クリオネの灯り」(TOKYO MX、とちぎテレビ、BSフジ)の制作発表会見に出席した。

 テレビアニメシリーズで声優初主演となる松村は、いじめられっ子の少女・ミノリ役に起用された。「私も学生時代は暗くて、あまり友達がいなかったので、感情移入しやすかった。ミノリちゃんのはかなさを表現できていたらいいなと思います」と意気込んだ。

「声優は一番憧れの職業」という松村は、アフレコ現場について「憧れていた場所にいる感じ。いつもアニメを見る側だったので、音のないものに皆さんが命を吹き込んでいるのがリアルタイムで見れて、感動しっ放し」と目を輝かせた。

 そんな松村には最近、夢だった声優の仕事が増えている。洋画アニメ「ドラゴン・キングダム ~魔法の森と水晶の秘密~」の主演の吹き替えに初挑戦すれば、テレビアニメ「少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん」(NHK・Eテレ)では、オリジナル新キャラクターのカエルのひらおを演じた。

 アイドル誌の編集者は「4月に開催された『食神さまの不思議なレストラン』展でも、松村さんは展覧会に登場するキツネ役のボイスキャストを務めた。事務所も松村さんの意向をくんで、声を使った仕事をさせて、経験を積ませている」と指摘する。

 アイドル声優というジャンルが確立され、声優がアイドルのような歌手活動をしたり、逆にアイドルが声優に転身することも珍しくなくなった。

「AKB48グループ卒業生でも秦佐和子、佐藤亜美菜、仲谷明香らが声優として活躍中。年々、卒業後に声優を目指すアイドルも増えているだけに、競争は激しい」(同)

 松村は卒業前に実力を付け、声優として羽ばたけるか。