国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」が昨秋に続いて9日に福岡県北九州市でも開催される。同市の関係者は「(北九州市の)暗いイメージを払拭したい。若い層からの評判もよく、街の活性化を図るための大きな起爆剤になった」と意気込む。
 タイトルは今年も「TGC KITAKYUSHU 2016 by TOKYO GIRLS COLLECTION」で、会場は北九州市小倉北区の西日本総合展示場新館だ。

 地元マスコミ関係者は「第1回の昨年は山田優や桐谷美玲、南明奈、橋本環奈、水沢アリーら総勢34組が出演。さらにMay J.、ソナーポケットらによるライブも繰り広げられました。約1万2000人が来場し、経済効果も約20億円あったんです」と語る。今回は客席を1000席増設し、さらなる動員を目指すという。

 暴力団の抗争や荒れる成人式など、北九州市は「物騒な都市としてのイメージが強かった」(同市関係者)。「魅力ある街づくり」が大きなテーマになっていたところに飛び込んできたのがTGC開催の話だった。

 地元出身でコンサルティング会社を営み、TGC開催の糸口を作ってきた佐藤竜司氏は「福岡県での開催となったら当然、福岡市でしょう。でも、それでは正直言ってインパクトがなかったはずです。本来だったら“あり得ない都市”である北九州市での開催は、あらゆる面で注目度を高めた」と語る。

 今回のテーマは「FLOW」。同市関係者によると「TGCの開催を通して、北九州に新しい潮流を作り出し、前に進んでいく」という思いを込めてのテーマだという。参加モデルは乃木坂46の齋藤飛鳥、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、松村沙友理らの他、新木優子、香川沙耶、香里奈、道端アンジェリカなどが参加を予定している。佐藤氏は「TGCを開催したことで街に活気が出てきた。ここまで盛り上がっているわけですから個人的には少なくとも5年間は続け、夏は“百万祭り”そして秋は“TGC”という流れができればうれしい」と目を輝かせた。