乃木坂46の新センターで、5期生の中西アルノ(18)が活動自粛することが3日、グループの公式サイトで発表された。

 中西は5期生として先月1日に新加入したばかりで、3月23日発売の29枚目シングル「Actually…」でセンターに大抜てき。加入から2か月経たずにセンターに起用されることは、2011年8月に結成されたグループの歴史で、最速だった。

 公式サイトでは、まずは所属事務所「乃木坂46合同会社」として、「中西アルノに関しまして、SNS上にて様々な憶測や、投稿が飛び交っている状況をうけ、本人に事実確認を行ったところ、一部の発言に関して本人のものであることが確認できました」と報告。

「ただし、青少年の健全な育成に反するような行為や、それを連想させるSNSでの発言は本人によるものではございませんでした。当社では、加入以前の行動に関しては法律に反すること以外は不問としておりますが、今回の件に関しては、本人の保護と育成の為、一定期間本人の活動を自粛することにいたしました。一部SNS上での投稿は、画像を使用してあたかも本人であるかのように捏造し、事実と異なる発言をしているものも存在しております。そういった行為に対しては、断固として抗議し、法的措置を含む対抗策を取ってまいります」と記載。「いつも応援してくださるファンの皆様におかれましては、この度の件で多大なるご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 また、中西のコメントも掲載。

「この度は私の過去の活動及び発言でファンの皆さんを混乱させてしまったこと、不信感を持たせてしまったことをお詫び申し上げます。本当に申し訳ありません。スタッフの皆さんと話し合って、しばらくの間、グループの活動を自粛することとなりました。今一度、自分の言葉で私のことと今の想いについて知っていただく必要があると感じ、お話ししたいと思います」とし、自粛を決断した経緯を自ら説明した。

 中西は「私は中高一貫の女子校に通っていました。高校1年生から徐々に心と身体のバランスが崩れてしまい学校に通えなくなり、高校2年生の夏に定時制の高校に転校しました。その頃に始めたSNSでは、日々の生活の鬱憤を吐き出すことで心身のバランスを保とうとしていました。今顧みると、ひどい投稿が多く、本当に悔恨に苛まれます。私の過去の投稿を知ることで多くの方が不快に思われたと思います。本当に申し訳ありません」と謝罪。

 ネット上では被写体モデルの活動をしていた過去が指摘されているが、中西は「被写体モデルは、最初は個人のSNSを通じてカメラマンさんを募集していました。ですが、個人間でのやり取りに怖さを覚えたり、募集用のアカウントが急に使用できなくなるなど、この方法に危険を感じ、撮影会に所属して撮影に参加するようになりました。撮影会ではレンズ越しに自己を表現することを知り、今の自分にとって糧となった活動であったと思っています」と明かした。

 ネット上ではわいせつな画像を投稿したり、乃木坂46に合格した内部情報を漏らしていたという真偽不明の情報が飛び交っているが、「ですが、当時使用していた募集用のSNSアカウントで、私が投稿しているように見えるわいせつな画像や、そういった発言は断じて私自身のものではありませんし、自分の合否ないし内部情報を漏洩した事実はありません」と完全否定した。

 心身ともに悩んだ学生生活についても「転校先の高校では今まで知り合うことのなかった人達と出会うことで、私の価値観と視野を大きく広げることができました。多様性を認めることは、すなわち不完全な自分・完璧でない自分を容認すること。全て私であると認めて、上手く自分自身と付き合うようになっていきました」と告白。

 今やトップグループになった乃木坂46への期待の大きさから、バッシングも吹き荒れた。

 中西は「今ある多くの私への批判は、それだけたくさんの方の、乃木坂46に対する愛故の言葉だと思っています。乃木坂46を応援していただいている皆さんに、そういった思いをさせてしまっていることが本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。でもいつか、皆さんに認めていただけるような存在になれるように精一杯努力いたします」と誓い、「この度は本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。