アイドルグループ・乃木坂46の大園桃子(21)が4日、公式サイトとブログでグループを卒業し、芸能界からも引退することを発表した。

 2016年9月に加入した3期生12人から初の卒業となる。8月22日の「真夏の全国ツアー2021」福岡公演がラストライブとなり、3期生が5周年を迎える9月4日の記念日をもって、芸能活動も引退する。

 この日、大園は「皆様へ」というタイトルで、ブログを更新。「突然ですが、ご報告をさせて下さい。今回の27枚目シングルの活動をもちまして乃木坂46を卒業します」と発表した。

「3期生として乃木坂に加入して、優しさに触れ、幸せで、うれしくて、乃木坂に入っていなければこんな素敵な瞬間を味わうことはできなかっただろうなということも沢山。毎日泣いて、光が見えなくて、乃木坂に入っていなければこんなに辛くて怖い思いをしないですんだのになということも沢山。どちらの感情も味わった約5年間でした」と振り返った。

「二つの感情が短い期間で慌ただしく入れ替わる私は、乃木坂にいる事が幸せです! 乃木坂がだいすきです。と心からはっきり言える日がくるのか 周りのメンバーがそう発言する度にとても羨ましく思っていました」と大園。支えはファンやメンバー、スタッフだったことを明かし、「沢山守ってもらえて、助けてもらえたからこそ、ここまで乃木坂の一員でいる事ができたみたいです」と感謝した。

 約5年間を思い返し、「乃木坂に入って出会った大好きな人が沢山いるから、乃木坂にいることができて幸せだったな。といつのまにか、そう思えるようになってきています。頂いたいろいろな形の沢山の優しさを思い返しては涙が出そうです」とつづり、先輩や同期の「そのままの桃子がいんだよ」という言葉が活動を続ける上で助けになったことを明かした。

 加入から誰1人欠けることなく、12人で約5年間活動してきた3期生。今年5月9日に3期生単独ライブの写真を添え「仲間ではあるけれど、競争させられる環境に居るからそれぞれの立場に辛い思いがあって、その立場にいないと気持ちを分かってあげる事ができなくて。仲良しでいられない時もありました」と振り返りつつ「でも誰1人かけることなくゆっくりと時間をかけてみんなの性格を知って、好きになって、認め合えて、大切に想いあってかけがえのない12人になりました」と特別な関係を吐露。「苦手な事が多く、すぐ諦めてしまう私を引っ張り上げてくれて、少しのことでも褒めてくれて本当にありがとう」と仲間に感謝を伝えた。

 自身の活動日について「私が乃木坂46として活動する最後の日は、3期生12人で5周年を迎える9月4日になります」とし、「9月4日で芸能活動も引退します」と説明した。

 7月14日に初日(大阪公演)を迎える「真夏の全国ツアー2021」には大坂、宮城、愛知、福岡公演まで参加。ライブとしては8月22日の福岡公演が最後のステージとなる。

 大園は「あまりダンスや位置を覚える事が得意ではないので、大きい不安はありますが、頑張る気持ちです!笑 皆様、一緒に楽しみましょう~」と呼びかけた。

 大園は16年9月、乃木坂46の3期生オーディションに合格。17年8月の18thシングル「逃げ水」では、同期の与田祐希とともにダブルセンターに抜てきされた。