人気アイドルグループ「乃木坂46」の3期生・久保史緒里(18)らメンバー5人が10日、東京ドームシティホールでミュージカル「美少女戦士セーラームーン」(14日まで。11月22~24日は中国・上海)の初日会見を行った。

 1990年代に社会現象を巻き起こした武内直子原作の少女漫画「美少女戦士セーラームーン」。昨年、乃木坂メンバーによって演じられた同ミュージカルが好評だったことから、今年も新メンバーでの再演が決定した。主人公のセーラームーン(月野うさぎ)を演じる久保は「緊張や不安はありつつも楽しみという気持ちで(初日を)迎えられるのは初めてです。もっともっと追求したい気持ちが増してきた」と心境を明かした。

 久保以外にセーラー戦士を演じるのは、セーラーマーキュリー(水野亜美)役の3期生・向井葉月、セーラーマーズ(火野レイ)役の4期生・早川聖来、セーラージュピター(木野まこと)役の2期生・伊藤純奈、セーラーヴィーナス(愛野美奈子)役の4期生・田村真佑。1期生が不在の中で後輩たちが力を付け、存在をアピールする絶好の場にもなる。

 今月5日には昨年の「セーラームーン」で主演を務めた1期生・井上小百合が来春をメドにグループから卒業することを発表。今年に入ってから衛藤美彩、斉藤優里、桜井玲香ら1期生が卒業し、30人以上いた1期生は11人となった。

 音楽関係者は「乃木坂46は2年連続で日本レコード大賞に輝いた。今のグループの勢いを止めないためにも、2、3、4期生が奮闘することが期待されている。それこそ1期生で圧倒的な知名度を誇る白石麻衣のようなスターが出てくれば、今後も安泰でしょうね」と指摘する。

 売れるまで苦労を経験した初期メンバーに比べると、ブレーク後に加入した後輩メンバーはハングリーさに欠けるともいわれる。「一皮むけてほしい」(乃木坂46関係者)との声も聞かれるだけに、1期生不在の舞台で大暴れすることができるか。