最新オリコン週間シングルランキング(8日付=集計期間3月25~31日)で「日向坂46」の1stシングル「キュン」が発売初週売り上げ47・6万枚を記録し、初登場1位を獲得した。女性アーティストの1stシングルとして、歴代1位の初週売り上げを達成した。

 これまでの初週記録は坂道グループの先輩、欅坂46のデビューシングル「サイレントマジョリティー」(2016年4月)で、26・2万枚。日向坂は、20万枚以上の差をつける金字塔を打ち立てた。

 同グループは、16年5月にけやき坂46(読み方・ひらがなけやき)として結成。当初は、欅坂46の二軍的存在だったが、単独全国ツアーを成功させ、昨年6月発売のデビューアルバム「走り出す瞬間」でも1位を獲得。今年2月11日に「日向坂46」に改名、3月のシングルデビューを発表していた。

 アイドル界で頂点に立つ「乃木坂46」をはじめとする坂道グループの中で“ひよっこ”ながら大きな期待をかけられている。

「結成9年目を迎えた乃木坂はグループが変革期を迎え、メンバーの“卒業ラッシュ”が続いている。さらに、まだ結成4年目の欅坂は、乃木坂より速いペースで人気メンバーが卒業し、ファンからは心配の声が続出している。“坂道グループ”全体のイメージに絡んでくるだけに、新米の日向坂が一気にブレークすることが求められている」(音楽関係者)

 乃木坂は、昨年人気メンバーを含めた8人が卒業し、今年も衛藤美彩が卒業。続けて伊藤かりん、斉藤優里が卒業を発表。欅坂は、人気メンバーだった今泉佑唯をはじめ3人が卒業。また、人気ナンバーワンともいわれた長濱ねるも先月7日に卒業を発表し、ファンからは惜しむ声が続出した。

「日向坂が存在感を増せば、先輩グループも“負けられない”と刺激を受けるはず。一致団結し、卒業ラッシュも収まるかもしれない」(前同)。日向坂は相乗効果をもたらすことができるか。