昨年いっぱいで乃木坂46を卒業した西野七瀬(24)が24日、京セラドーム大阪で卒業コンサートを行い、5万人を動員した。2011年に1期生として加入し、グループ最多となる7回のセンターを務めるなど、中心メンバーとして活躍。そんな西野は今や人気ナンバーワンの女性グループとなった乃木坂46を“変えた人物”でもあった。

 この日のチケットの倍率は、実に10倍(応募総数50万)で、全国218の映画館でのライブビューイングの観覧人数は10万人(20万応募)。グループ結成当初の西野は目立つ存在ではなかっただけに、「(会場に)5万人がいて、画面の向こうにはもっとたくさんの人がいて。そんな西野七瀬になれたことは、誰も予想しなかった。私さえ予想しなかったです」と驚いた。

 そんな西野が実は“乃木坂46を変えた人物”だったという。

「乃木坂46といえば、白石麻衣がナンバーワン人気を誇っていたが、そこに割って入ったのが西野だった。白石と西野が握手会で人気を二分するツートップ体制になったことで、ファンの裾野が広がり、白石へのプレッシャーも軽減。他のメンバーも努力次第で、西野のようになれるといい意味で競争意識も芽生えた。もし西野のブレークがなかったら、今の乃木坂46の大ブレークはなかったかもしれない」(芸能関係者)

 6枚目のシングルまではほとんどが3列目の後ろのポジション。そこから、じわじわと人気を上げ、14年発売の8枚目シングル「気づいたら片想い」で初センター。17年の同17枚目「インフルエンサー」では白石とダブルセンターを務め、日本レコード大賞に輝いた。

「西野の一番の強みは“守ってあげたくなるオーラ”といわれた。控えめでおとなしく、泣き虫としても知られた姿に『応援したい』というファンが増え、握手会も白石と肩を並べるほどになった。しかし、それだけじゃない。『自分を変えたい』と握手会などのファン対応を人一倍意識し、その対応の良さが評判を呼んだからです」(前同)

 ソロになっても、これまでのたゆまぬ努力で活躍を続けそうだ。