27日に発表された大みそかの「第69回NHK紅白歌合戦」の曲順発表で注目されるのがAKB48と乃木坂46の対決だ。AKBは指原莉乃(26)、乃木坂は西野七瀬(24)と、偶然にもグループから中心メンバーが卒業する。それぞれセンターを務める曲を披露するが、AKB48が紅組11番目(企画出演を除く)に登場するのに対し、乃木坂46は同15番目(同)。これがどう影響し、どちらが盛り上がるのか。公式ライバル同士の“卒業舞台”対決の行方は――。

 2013年に大ヒットした「恋するフォーチュンクッキー」を歌唱するAKB。同曲は、AKB48グループからの卒業を発表したHKT・指原のセンター曲だ。来年4月28日に神奈川・横浜スタジアムで卒業コンサートを行う指原にとっては、AKBとして出演する最後の紅白になる。

 一方、乃木坂も卒業する西野がセンターを務める「帰り道は遠回りしたくなる」を歌唱。来年2月24日に大阪・京セラドームで卒業コンサートを行う西野だが、表立ったグループとしての活動は紅白が最後。西野のための演出が予想される。

「両グループは“公式ライバル”関係ですが、最近は乃木坂の方が勢いがあるとも言われています。視聴率対決は『乃木坂が有利では?』という声も多い。ただ、指原と西野の知名度でいえば、指原の方が上。年明けに明らかになる出場アーティストごとの視聴率が毎年話題になるだけに、両者のファンは“どちらが上か”を意識してしまうことでしょう」(テレビ局関係者)

 AKBと乃木坂が出場した昨年の紅白でも、ネット上ではファンがそれぞれの視聴率を比較&分析し、「勝った」「負けた」などの熱い議論が繰り広げられた。

 今年は史上初のAKB総選挙3連覇を成し遂げた指原と、乗りに乗っている乃木坂の中心メンバー・西野の“卒業対決”だけに、ファンの注目をより集めているようだ。

「乃木坂は一昨年、人気メンバーだった橋本奈々未の最後の紅白出場として注目された。一方、昨年の紅白はAKBが“神7メンバー”の渡辺麻友の最後のアイドル活動が紅白の舞台となり、大きく報じられた。今年はそれぞれのグループで、一、二を争う人気メンバーの“卒業対決”ですから、例年以上にファンが熱くなるのも無理はないでしょうね」(レコード会社関係者)

 紅白本番前のリハーサル取材でも、報道陣からは指原、西野の卒業に関することに質問が集中するのは間違いない。

 はたして、どちらに軍配が上がるか。