本紙既報通り(7月27日発行)、日本テレビ系朝の情報番組「PON!」(月~木曜午前10時25分)が9月末で終了することが決まった。

 先月末に行われた日本テレビの大久保好男社長(68)の定例会見でのこと。本紙の「PON!」終了報道を受けた幹事社の記者が「一部で『PON!』終了が報じられましたが…」と振ると、同局の福田博之編成局長は「10月期は『PON!』を新番組に置き換えて、それらの(平日朝~午後の)番組へのつながりをよくしていこうと決心しております」と認めた。

「定例会見で、番組の終了などに関する質問には『何も決まっておりません』などと答えないのが通例。終了を認めたこと自体が異例です。広報担当者は『(福田編成局長は)気持ちが高ぶって、つい言ってしまったのでは…』と困惑していた」(日テレ局員)

 7月まで56か月連続で月間視聴率3冠王となった日テレ。しかし、午前中の情報番組は苦戦しており「PON!」は同じ時間帯の「ノンストップ!」(フジテレビ系)、「ひるおび!」(TBS系)、「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)の後塵を拝し、最近の視聴率は2%程度と低迷していた。

 そんな状況の中で、社長定例会見での福田編成局長の“異例の対応”には訳があったという。

「実は打ち切りは“社長案件”で、大久保社長のトップダウンで決めたのです。4年以上も“視聴率3冠王”を続けているといっても、勢いはなくなっている。好調が続くと、現場は大手事務所の顔色を見ながら安易な番組を作ってしまいがち。しかし、社長は『現場を見ているぞ』『緊張感を持つように』というメッセージを定例会見の場で見せた形です」(前同)

“社長案件”の後番組は「PON!」にレギュラー出演していた青木源太アナをメインで起用。今春入社した元乃木坂46・市來玲奈アナ、岩田絵里奈アナらフレッシュな番組に刷新するという。