F1「レースクイーン廃止」芸能界にも衝撃 高島礼子&菜々緒式ブレーク消滅の危機

2018年02月03日 11時00分

レースクイーン・オブ・ザ・イヤーに輝いた菜々緒(2010年3月)

 日本からもレースクイーンが消える!? モータースポーツの最高峰フォーミュラ1(F1)が、今季からグリッドガール(レースクイーン)制度を廃止することを決め、世界中で賛否両論飛び交う事態になっている。この世界的な流れが、日本国内へも影響するのは明白だ。そもそも日本では、レースクイーンから多くの人気タレントが誕生しているだけに、芸能界にも衝撃が走った。モータースポーツ関係者と芸能関係者は、いったい今回のF1の決定をどのようにとらえているのか?緊急追跡した――。 

 F1のグリッドガールとは、レース前のグリッドにドライバー名などが書かれたプラカードを持つ女性たちのこと。各チームではなく、主催者が採用している。各国の民族衣装などをモチーフにした衣装などを着ており、日本人の多くが想像するレースクイーンのように、露出が多い水着などを着用することはない。ただ、以前から「女性蔑視だ」という意見が根強くあり、このたび廃止を決めた。

 この決定を巡って、世界中のモータースポーツファンの間で、大きな議論が巻き起こっている。もちろん賛成の人もいれば、反対する人もいる。

 複数回、F1のグリッドガールを務めたことがあるという女性はツイッターで「“女性の権利のために戦う”と言っている女性たちが、他人がこれをすべき、いやすべきでないと言ったり、私たちが愛して誇りを持ってしている仕事をやめさせるのはおかしい。PC(ポリティカル・コレクトネス=政治的に適切な表現)はおかしくなった」と反対意見をツイートしている。

 グリッドガールの廃止は時代のすう勢で、いずれ日本に波及することは間違いなさそうだ。

 F1の日本GP(10月7日決勝)を開催する三重・鈴鹿サーキットは「フォーミュラ1の公式サイトでの発表ですので、10月の日本GPでもグリッドガールは廃止されることになるはずです」(鈴鹿サーキットを運営するモビリティランド広報)

 この大きな流れについてF1ジャーナリストの小倉茂徳氏は「今回のフォーミュラ1の発表には賛否両論がありますが、差別廃止や男女平等など国際的な社会通念が変化している流れにあっては、致し方ありません。F1以外のレースでも、世界耐久選手権(WEC)は2015年にグリッドガールを廃止しています。日本ではいくらか文化の違いがあるので、今後どうなるか分かりませんが、国際的なレースでは廃止の流れになっていかざるを得ませんね」

 一方、レーシングカーコンストラクター「童夢」の創業者である林みのる氏は「国内でも昔から男の真剣な戦いの場に露出の多い美女たちがうろうろするのはいかがなものか?という批判の声が常にありました。ただ、私はレースクイーンは必要不可欠だと思っています。純粋な車の技術の戦いと同時に、エンターテインメントでもあるんです。そういう場にレースクイーンがいてもいいじゃないですか」と話した。

 事実、日本では元レースクイーンの人気タレントが数多く世に出ているのは別項の通り。日本のモータースポーツ界からレースクイーンが排除されたら、大きなフィールドを失うことにもなる。

「日本の芸能界にとっては、大きな損失というほかない。元レースクイーンという肩書がネガティブなものになるのは、喜ばしいことではない」と芸能関係者は憂慮している。

 レースクイーン大推進派の林氏も「この流れがいずれ国内に波及するのは避けられないのかもしれませんが、非常に残念でなりません」と嘆く。

 F1だけではなく、プロフェッショナル・ダーツのPDCも先日、選手をエスコートするウォーク・オン・ガールの廃止を発表した。今後はボクシングなど格闘技のラウンドガールやチアリーダーも廃止の流れになってしまうのか。

【数多いレースクイーン出身】

 女優やタレントなどへ転身を図り、大成功した元レースクイーンは少なくない。

 もともとアマチュアレーサーで、レース費用の捻出のためレースクイーンになった高島礼子(53)は、女優の道に進み映画「極道の妻たち」シリーズでは主役を張るまでとなった。飯島直子(49)もレースクイーンを経て、バラエティー界に進出。「DAISUKI!」(日本テレビ系)にレギュラー出演し、“癒やし系”として大活躍した。

 バラエティーで一世を風靡した若槻千夏(33)もレースクイーン出身。グラビア界で活躍した森下千里(36)や、昨年、大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演していた菜々緒(29)は1年間、最も活躍したレースクイーンを表彰した「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー」にも輝いている。ZARDとしてヒット曲を連発していた坂井泉水さん(故人)もサーキットで美しい肢体を披露していたことでも知られる。

 ほかにも吉岡美穂(37)、インリン(41)、小林恵美(35)、浜田翔子(32)、おのののか(26)など数多くの出身者がいる。

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