東京・新宿歌舞伎町のカリスマホストの草分けとなった手塚マキ氏のサクセス・ストーリーを描く舞台「野鳥 翔べ~歌舞伎町ホスト手塚マキ物語~」の製作発表記者会見が6日、都内で行われ、主演の黒木文貴や小栗諒、伊地知大樹、エスムラルダら出演者が顔をそろえた。

 伊地知は、白目をむきながら話を進める独特の漫才で一世を風靡したお笑いコンビ「ピスタチオ」として活躍したが、今年5月いっぱいで解散。現在はピン芸人として活動している。

 過去に〝歌舞伎町No.1ホスト〟だった経歴を持つ伊地知が演じるのは、実在し〝伝説のホスト〟と言われた頼朝。さらに製作総指揮を務める倉科遼氏から「頼朝くんともうひと役をお願いしてます」と伝えられると、伊地知は「頼朝さんは大先輩なんですけど、僕の売れ方と頼朝さんの売れ方ですと、天と地の差がありますので、その役をやらせてもらうと聞いた時に背筋に汗が流れてます。さらにもうひと役ということで、帰ろうかな、と思ってます」と笑わせた。

 舞台は過去に出演した経験があるというが「3年前くらいにコンビで主演をやらせてもらったんですけど、感動するお話だったのに、見に来た後輩が『いままで見たコントの中で一番おもしろかった』と言われた。演技に関しては自信がないので緊張しております」。

 ピン芸人として再出発した伊地知は、今月4日に東京・渋谷のヨシモト∞ホールで初の単独ライブを開催した。「最初は12枚しかチケットが売れてなかったので、どうしようかと思いましたが、最後はなんとか満席にしました。手ごたえもありました」と話していた。

 この舞台は11月17~27日に東京・新宿シアターモリエールで上演される。