プロレスラーでタレントのゴージャス松野(61)とパートナーで歌手の田代純子が8月31日に予定していた生体腎移植手術をいったん取りやめ、来春に延期することが29日、分かった。

 田代がANCA関連血管炎に伴う急速進行性糸球体腎炎を発症したため、松野がドナーとなり手術を行うと発表していた。22日に田代は入院しており、松野も29日に入院する予定だった。

 ところが手術前検査で、2人にとってはうれしくもあり、驚きの評価を受けた。節制した生活を続けた結果、田代の血液検査の数値は改善傾向。主治医や手術に関わる関係者で協議をし、メリットとデメリット・リスクを考慮した結果、「今すぐに手術に踏み切る必要性は少ないのではないか」という結論に達したという。

 田代の腎機能障害は継続的な治療が必要な状態とはいえ、想定していたよりも数値は良く、低位置ながらも安定した横ばい状態を長期間継続した症例が散見される一方で、移植手術のリスクはゼロではない。主治医から説明を受けた松野と田代は慎重に検討し、手術を延期することに決めた。新しい手術日は来春を予定している。

 松野は「覚悟を決めていたので驚きましたが、冷静に考えるとありがたいお話でした。最善の治療を提供してくださるため、直前まで考察を重ねてくださった先生や病院には感謝の気持ちでいっぱいです。先生たちの思いを裏切らないように、今まで以上に保存療法に力を注いで、いいコンディションで治療を続けられるように頑張ります」

 今回は延期となったが、来るべき時に備えて松野、田代の2人は最善を尽くす。