旧統一教会(世界平和統一家庭連合)が10日、東京・千代田区の外国特派員協会で会見を行い、田中富広会長と山田達也法務局長が出席した。

 旧統一教会は安倍晋三元首相が銃撃された事件を受け、先月11日に会見を開いており、今回は約1か月ぶりの会見となった。

 田中会長は「本日はお招きいただき、心から感謝申し上げます。会見文を読み上げさせていただきます」とあいさつ。会見文を読み上げた。

 冒頭では「犯人とされる容疑者が、当法人への恨みを動機として行動に出たという報道に触れ、私どももとても心重く受け止めております。社会の皆さまにも様々にお騒がせしていることに、深くおわび申し上げます」と謝罪。会場に出席した旧統一教会の関係者とみられる人物らと共に、頭を下げた。

 また、メディアに登場している弁護士団体に対しては「相談のあった当法人にまつわる案件の全てを被害と断定して集計発表しておりますが、その内容は実に不正確であり不公正です」などと言い、批判した。

 田中会長は、会見開始から30分ほどの時間が経過しても会見文の読み上げを止めず、外国特派員協会のスタッフが注意する場面もあった。

 だが会長はスルーし、合計約40分にわたって会見文を読み上げた。その後ようやく質疑応答の時間が設けられた。