歌舞伎俳優の市川猿之助(46)が9日、「市川猿之助 春秋座 特別舞踊公演」(9月2~4日、京都芸術劇場 春秋座)のオンライン取材会に登場した。

 京都芸術大学内にある同劇場の芸術監督を2014年から務める猿之助による毎年恒例の芸術監督プログラム。4日の千秋楽には舞踊勉強会「第三回 ひとつなぎの会」も開催する。

 猿之助は「今はとにかく無事に初日が迎えられるか。いつ中止になるか分からないので、無事に公演ができることをひたすら祈るだけです」とコロナ感染者の拡大が続く現状を心配した。

 俳優・香川照之(市川中車)の長男の市川團子(18)は、祖父・市川猿翁が設計監修した同劇場に初お目見えとなる。

 澤瀉屋(おもだかや)の家の芸「独楽」に挑むが、「猿之助さんに教えていただいて、おじいさまの作った劇場で踊らしていただける。歌舞伎座に立つのとは別な思いで、しっかり務めて最初の舞台を成功させたい」とにっこり。

「粋な踊りなので、子供のころはハツラツに踊ってましたが、18歳になって抜くところは抜いて緩急つけて務められたら」と意気込んだ。

 祖父からは「基礎をしっかりやるように」とアドバイスを送られたそうで、猿之助も「体操です。『1、2、3』と余計なことをしないで。基礎です。味なんて人生生きないと出ないですから、まずは面白みなくてもいいから、お手本のように踊ってほしい」とエールを送った。