田口翔被告受け入れ企業が経緯説明 ヒカルの相談受け「再チャレンジする場を提供」

2022年08月03日 14時41分

ヒカル(東スポWeb)
ヒカル(東スポWeb)

 飲食サービスのスタートアップ企業「株式会社DORAYAKI」(東京都渋谷区)は3日、山口県阿武町の新型コロナ給付金の誤送金に伴う事件で起訴された同町の田口翔被告(24)を雇用した経緯を報道各社への書面で明らかにした。田口被告を巡っては保釈された1日、人気ユーチューバーのヒカルが、同社の事業への受け入れを明かしていた。

 誤給付された4630万円を別の口座に移し、オンラインカジノの決済に使用したとして、電子計算機使用詐欺罪で起訴された田口被告。ヒカルは「ホワイトナイト」として同被告の町への返金額の一部を立て替えている。そのヒカルが率いるアパレルブランド「ReZARD」社は今春にDORAYAKIと業務提携で合意し、ヒカルは同社の株主として事業拡大に助言・協力している。

 同社の発表によると田口被告受け入れのきっかけは、ヒカルとコンサルティング企業「サムライパートナーズ」の入江巨之代表取締役からの相談だった。DORAYAKIの代表に対し、田口被告の雇用受け入れ先を探しているという話。慎重に検討を進める中で、担当弁護士を通じて「真面目に仕事をし、更生したい」という本人の思いを聞いたという。

 同社はフルリモートを前提に業務体制を整えており、保釈中の住居制限などにより山口県を離れられない田口被告にも就業機会を与えられるのではないかと考えた。さらに本人とのやり取りをくり返した末、責任を持って受け入れ、ともに更生に取り組んでいくことを決めた。

 同社は「究極のブロッコリーと鶏胸肉」を素材とした食品メニューの提供が看板事業。田口被告は当面数か月、オンラインの研修プログラムを通じて社会人としての基本的なマナーおよびPC作業を中心とした基礎スキルの習得に努める。マネジメントを担う塚本洸介代表は「弊社自身も失敗を何度も繰り返しながら周囲からチャレンジの機会をいただいているベンチャー企業として、彼が過ちについてしっかりと反省し、更生を望むならば、再チャレンジする場を提供することは社会的に意義のあることだと判断し、今回の決断に至りました」とコメントを寄せた。

関連タグ: