チャールズ皇太子の慈善団体がビン・ラディン一族から献金受け取る ウサマ元容疑者殺害の2年後

2022年08月01日 12時10分

チャールズ皇太子(ロイター)
チャールズ皇太子(ロイター)

 英国のチャールズ皇太子(73)の慈善団体が、米同時多発テロ事件をはじめ数々のテロ事件の首謀者とされるウサマ・ビン・ラディン元容疑者の一族から100万ポンド(約1億6200万円)の献金を受け取っていたことが明らかになった。英紙サンデー・タイムズが7月31日伝えた。

 同紙によると、献金したのはサウジアラビアの大富豪一族ビン・ラディン家で、皇太子は2013年10月30日、同家の長バクル・ビン・ラディン氏(76)や他の兄弟らとロンドンにある英王室の邸宅クラレンス・ハウスで面会した。バクル氏はウサマ元容疑者の異母兄にあたる。ウサマ元容疑者は11年5月にパキスタンで米海軍特殊部隊により殺害された。皇太子とバクル氏らとの会合はその2年後だった。

 チャールズ皇太子の側近はビン・ラディン家からの献金受け取りに反対したが、皇太子は同家による申し出を受け入れ、自身の「ウェールズ公チャリティ基金」が100万ポンドを受け取ったと同紙は報じた。その後、少なくとも基金側の理事1人は皇太子に寄付金をビン・ラディン家に返金するよう進言したという。

 関係者はタイムズ紙に、「事実は、英国上流階級の最高レベルの人物が、その名前を聞いただけでもおぞましい、世界中を恐怖に陥れた一族との取引を関わることを選択したということ。その理由は何なのか?それによってもたされたものは何なのか?」と語った。

 タイムズ紙は、チャールズ皇太子が、テロ行為と無関係のバクル氏ら兄弟に一旦受け取った寄付金を返すことは気まずいと感じたと指摘。同チャリティ基金のイアン・チェシャー氏は同紙に、結局、基金の全理事5人が献金を受け取ることで合意したと述べた。

 チャールズ皇太子は、これ以外にも同基金のために疑惑の寄付金を受け取ったことが報じられている。同紙によると、11年~15年にかけ、いわくつきのカタールの政治家から、ダッフルバッグやスーツケース、英高級百貨店フォートナム&メイソンの手提げ袋に入った現金を数回に分けて受け取ったとされる。

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