国際政治学者の三浦瑠麗氏が13日、ツイッターを更新。いわゆる陰謀論について持論をつづった。

 三浦氏は安倍晋三元首相の銃撃事件と統一教会の関係について12日に「本件は陰謀論となりつつあります。誰それが『統一教会』だとか、信者だとか、黒いつながりだとか根拠なしに書き込むのは、ヒラリーに対して『児童売春組織』関与云々のデマを振り撒いたり、誰かを在日朝鮮人ではないかと書き込んだりするのと同様のことです。人権に対するリテラシーが必要です」と投稿。

 13日はさらに「陰謀論とは思い込みからはじまります」と指摘。具体例として「AはBと定期的に会っていた。BはCと一緒に仕事をしたことがある。Aは同時期に仕事が上向いて収入が増えた。AはCの傀儡に違いない。ここまでくると、Qアノンと変わりないわけですが、意外と皆さんカジュアルにやっておられますね。それが面白いからでしょう」と解説した。

 安倍晋三元首相が旧統一教会系の関連団体UPF(天宙平和連合)の会合にコメントを寄せたことから、容疑者が犯行に及んだとされ、安倍元首相と同宗教団体の強いつながりがあるかのような論調が出ていることを疑問視しているようだ。

 その上でこうした論調について「わかりやすさっていうものはいつだって危険を伴うのです。そういう短絡的な発想をしないように、知的訓練というものがあるのですが、人間というのはどうも常に知的ではいられない動物ですからね。しかたがありませんが、それを乗り越えられるのは生身の人間に対する惻隠の情だけじゃないですかね」と持論を展開した。