「ごぼうの党」の奥野卓志代表が10日、「ABEMA Prime選挙特番 MC EXIT」(ABEMA TV)に出演。EXIT・兼近大樹と〝放送事故〟レベルの討論を繰り広げた。

 いつもの天狗の面を取り、サングラス姿の奥野代表は、「参政党」の神谷宗幣事務局長とともに、ミニ政党を扱うパートに登場。冒頭から選挙活動を大手メディアが取り上げないことに不満を吐露した。

 さらに活動の目的を聞かれると「真面目にいいですか。5分とか10分とか」と前置きし、「日米経済調和対話」「日米合同委員会」などのワードを出しながら、「日本はアメリカから命令されたことをただやってるだけの国」であると延々と主張。神谷氏の発言時間を奪い続けた。

 共演者があ然とする中、兼近が「応援してくれてる芸能人の人たちって今の話はどういう形で聞いているんですか? 何も知らないんですか?」と質問。これに奥野代表は「例えば4630万円お金を使い込んだ人の報道をずっとしたじゃないですか。でもコロナ予備費、使途不明金って11兆円でしょ? 11兆円何に使ったか分からないという報道が4630万円のあの子の使い込みよりも短く報道されるわけ…」とやはりメディア批判に議論をすり替えた。

 いらだちを隠せない兼近は、話を遮る形で「僕の質問は聞いてましたか? 芸能人がたくさん応援してくださってましたけど、今言ってた話はすべて理解して応援してくれてたのか? もしそうじゃなかった場合、多分彼らにも迷惑がかかると思う」と諭した。

 奥野代表は「迷惑がかかるかからないとかで僕はこの席に座ってるんじゃなくて…」とピントのずれた居直り。

 さすがにこれには進行役の平石直之アナも「マナーの問題もある。神谷さんもお呼びしてて、2つの党をお呼びしてるんで」と叱責。さらに兼近も「要はやり方次第ではイメージが崩れるかな?って僕は思うんです。いろんなイメージの方がいて、今応援されてる立場で」「少しイメージ悪くなるかなと思って。言い方悪いですけど」と呼びかけた。

 だがこれにも奥野代表は「神谷さんと同じことを僕はしゃべってるんだけども…」と一方的に語りつづけ、番組はそのままCMに突入した――。