お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(57)が10日放送の情報番組「サンデージャポン」(TBS)で安倍元首相の銃撃事件を受けて、思いを語った。 

 太田は今回の参院選について「暴力に屈しない、というのは凄い強い言葉で。僕なんて、こういうことがあると、絶望的な気持ちになるというか、まだ気持ちが起きてこないという人もたくさんいる中で。それを守らなきゃ、という意志を各党首から感じましたね」と思いを語る。

 そこから安倍元首相について語った。太田は何度か顔を合わせたこともあるだけに「政治バラエティーみたいなものを何年もやってるだけに、とにかく番組を出てくる政治家を信用しています。俺は『平和ボケ』と言われると何もしゃべれなくなっちゃうんだけど…安倍さんは『あなたの言っていることは違うと思います』と。俺は暴言も吐くし、それでも真正面から受けて止めてくれてたし『君とは会わない』というのはなかった。オレも会いたかったし。考えていることが違っても言葉で交流するんだ(というのがあった)」と振り返る。

「よく口にしていたのは『自分は戦う政治家』というのと、何度も『法の支配』というのをおっしゃっていた。これは言葉で戦うということだと俺は思ってたし、今回の犯人のやったことは『言葉を諦めた』。世の中と関わることを自分で遮断した。言いたいことがあるなら、実はそれが選挙だよね」と太田。

 ロシアのプーチン大統領から遺族に追悼文が届いたことにも言及。「これは安倍さんが、地球儀を俯瞰でする外交の成果だと思う。安倍さんの言葉がプーチン大統領に通じたと思うし、俺はプーチンはもう一度思い出してほしいと思う。いま分裂する時ではないと思うし、それが安倍さんの遺志だと思う」と平和を祈念した。