歌手・森山直太朗が作った楽曲「茜」が7月期放送で女優の橋本愛が主演するドラマ「家庭教師のトラコ」(日本テレビ系7月20日夜10時スタート)の主題歌に決定した。

「家庭教師のトラコ」は、大ヒットドラマ「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」を生んだ脚本・遊川和彦氏、プロデューサ・大平太氏が手掛けるドラマ。「合格率100%を誇る謎多き家庭教師」の主人公・トラコを橋本が演じ、受験勉強よりも難問だらけの3家族を救う個別指導式ヒューマンドラマとなっている。

 遊川氏、大平氏が2019年に手掛けたドラマ「同期のサクラ」の主題歌を森山が担当。以来、親交のある両氏からの熱烈オファーで、主題歌が決定した。

 今回主題歌のオファーを受け、台本やストーリーを目にした森山の頭に真っ先に浮かんだのが「茜」だったという。「茜」は2017年に森山自身が行った舞台公演の時に書いた知る人ぞ知る楽曲。大切な人に想いを込めた楽曲に、森山自身の思い入れも強く「いつか、この楽曲をレコーディングしてリリースしたい」とその時をずっと待ち、温めていた。

 今年10月に20周年を迎える森山。「アルデバラン」(AI)、「懐かしい未来」(上白石萌音)など、さまざまなアーティストへの楽曲提供の話題も続いている。今回のタイアップに森山は「『茜』は大切な人に思いを馳せるロストバラードです。ずっと心にしたためていた楽曲。今回大平プロデューサーからお話をいただき、遊川さんの脚本を拝見させていただき『この曲しかない』と確信いたしました。橋本愛さんがどんな風にトラコを演ずるのか今からとってもたのしみです」とコメント。

 主演の橋下は「物語の序章、トラコ自身の生い立ちや本性、思惑などは隠されたまま、彼女はずっと何かを“演じ”続けています。けれどこの曲は、彼女の内面に徹底的に寄り添ってくれています。なので最初はトラコとこの曲に、どこか距離感が生まれることになるのでしょうか。それから物語が進んでいくに連れ、その距離がどんどん縮まっていき、やがてトラコ自身とこの曲が一体化する…そんな関係性になるような気がしました。素敵な素敵な曲を、ありがとうございます」とコメントしている。