是枝裕和監督(60)、韓流女優のイ・ジウン(29=歌手名・IU)、イ・ジュヨン(30)が26日、東京・港区のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「ベイビー・ブローカー」(公開中)の来日記念舞台あいさつに登場した。

 韓国で歌手「IU」として大人気のジウンは赤ちゃんポストに赤ちゃんを預けた若い女・ソヨン役を演じた。

「長編映画出演は初めてだったのでチャレンジでした。ソヨンというキャラクターを説明する修飾語はたくさんあって、それを立体的に表現できるように監督と話し合いを重ねました。監督は〝映画そのまま(是枝作品の登場人物のような)の人〟でした」とソヨン。

 ベイビー・ブローカーを検挙しようとする刑事役を演じたジュヨンは「是枝作品が大好きです。長く忘れられない映画になったと思いました」と話した。

 是枝監督が2人にオファーした経緯は「コロナ禍で在宅していた時に韓流ドラマにはまって、お声がけしたんです」とのこと。

 だが実は、ジウンと是枝監督は1度会っていたという。

 ジウンは「韓国の食堂で1度、是枝監督をお見掛けしたんですが、私を知らないと思い、あいさつできずに、そのまま通り過ぎてしまったんです。その後オファーをいただき、私の作品を見ていただいていると思うと不思議な感じですね」と明かす。

 司会者から「1度会っていたみたいですよ?」と質問された是枝監督は「そうなんだよね…」とか細い声で苦笑した。