NHK大阪放送局は24日、2023年度後期連続テレビ小説「ブギウギ」の制作を発表した。

 朝ドラ109作目のモデルとなるのは、戦後、「ブギの女王」と呼ばれた歌手の笠置シヅ子さん。香川生まれ大阪育ちのヒロイン・花田鈴子が銭湯の看板娘から、〝ブギの女王〟と呼ばれる戦後の大スター歌手となっていく姿を描く。

 作者の足立紳氏は「本作の主人公のモデルとなる笠置シヅ子さんが生命力あふれる表情とダンスで踊り歌った『東京ブギウギ』という歌は、戦後、多くの日本人たちに『明るく前向きに生きる活力』を与えました。ですが、その底抜けに明るくて陽気なメロディーの裏には、笠置シヅ子さんのさまざまな人生がありました。そんな笠置シヅ子さんをモデルにした主人公を描くことで、今度は『今を生きる人たちに、今、必要な活力』というものが描けるかもしれないと思いました。主人公はときに人を巻き込み、ときに巻き込まれ、たくさん人に迷惑をかけ、迷惑もかけられながら生きていきます。それは人が生きていく上での当たり前の姿だと思います。そんな主人公の生きる姿を見て、いつしか主人公の生き方を笑いながら肯定し、ドラマを見ながらいつの間にか『生きる活力』のようなものが少しでもみなぎってくるような作品になればうれしいなと思っています」とコメントした。

 制作統括の福岡利武チーフ・プロデューサーは「ブギのリズムに乗って明るく元気に歌うヒロイン鈴子は、笑顔がとっても魅力的な女の子です。そして厳しい稽古の中で、悩み苦しみながらも、多くの人を笑顔にする大スターへと成長していきます。まっすぐで人情に厚い、気取らないスターです!毎朝、ヒロインの成長を見ながら笑って泣いて、おおいに楽しんで頂けるようなドラマを目指します」と意気込んだ。

 同局によると、ヒロインはオーディションで決定するとのことで、23年春ごろにクランクイン。同秋の放送開始を予定している。