ニュースキャスターでジャーナリストの安藤優子が12日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、外国人観光客受け入れに関する厳しすぎるガイドラインに疑問を投げかけた。
日本も他国から遅れて10日からようやく外国人観光客の受け入れを再開したが、その条件として添乗員を同行させマスクの着用を求めるなど、あまりにも要求が多いガイドラインを発表した。
安藤は「添乗員さん、本当に大変だと思う。添乗員さんがいるパッケージツアーに限るというところがミソだと思う。添乗員さんという一人の責任にものすごく転嫁できるわけじゃないですか。政府としては言いましたよって。ちゃんとルール守ってって言いましたよって。言ったんだからやってねというのはあまりにも添乗員さんがかわいそう」
その上で「外国人ツアー客が来るから変異株に注意しましょうとか言ってるじゃないですか、専門家たちが。外国人は変異株を持ってくる人みたいな誤ったイメージを与えかねないですよね」と過剰に危機感をあおる専門家たちにも苦言を呈した。
諸外国ではマスクの義務化などコロナ規制がどんどん撤廃されている中、日本でも遅ればせながらようやく屋外で2メートル以上の距離が確保できる場合はマスクの着用は必要ないと言い出した。安藤は「誰かと2メーターって、ずっと巻き尺もって歩くわけにはいかないんですよね。そこも不思議でしようがないんですよね」
一方で国民や外国人観光客にはマスク着用を求めながら、岸田文雄首相は外国人の要人と会う時など、マスクをしていない場合もある。5月にサンナ・マリン首相が来日した時、出迎えた岸田首相はマスクをしていなかった。
安藤は「外国人の要人がこの前来たじゃないですか。フィンランドのサンナ・マリン首相が日本に。その時にサンナ・マリンさんはもちろん(マスクを)してないわけです。岸田さんも外してましたね。だから相手によってああいう風に変えるというのは、それくらいすごく科学的根拠がバシッとあるわけではないことを私たちに暗に匂わせちゃいますよね」と斬り捨てた。