NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の「ニーニー」役で話題の俳優竜星涼が10日、同局の「あさイチ」にゲスト出演。劇中のボクシングシーンに言及した。

 ヒロインの暢子(黒島結菜)ら妹たちから「ニーニー」と呼ばれる賢秀が竜星の役どころ。生まれ育った沖縄でけんかとボクシングに明け暮れた揚げ句に高校を中退し、まともに働くことなく数々のトラブルで家族に迷惑をかけ、東京でプロボクサーになって注目されたにもかかわらず逃げだした。そんなダメっぷりキャラクターが視聴者をあきれさせ、話題を呼んでいる。

 クランクインで撮影されたのがボクシングシーン。沖縄出身の元世界チャンピオンで引退後にジム会長を務め、タレントとしても有名な具志堅用高がジム会長を演じた。

「あさイチ」でMCの博多大吉に「どうですか、具志堅さんの前でパンチを出すっていうのは」と水を向けられると、竜星は「何かおっしゃられるかなと思ったんですけれど、温かく…。『センスがあるよ』って言ってくださって、『ありがとうございます』って。いい思い出です」と神妙な面持ちで語った。

 初主演作「獣電戦隊キョウリュウジャー」(テレビ朝日系、2013~14年)で華麗で力強いアクションを披露。「ちむどんどん」に向けては体づくりにキックボクシングも取り入れた。そんな素養や準備が、偉大なる具志堅をして「センスがある」と言わしめたのかもしれない。