米動画配信サービス大手ネットフリックスがヘンリー王子&メーガン妃に失望していると米紙ニューヨーク・ポストが8日報じた。

 エリザベス女王の在位70年祝賀行事「プラチナ・ジュビリー」のため先週、英国に一時帰国していたヘンリー王子一家だが、昨年誕生した長女リリベットちゃん(1)と女王やほかの王族との写真撮影が王室側により不許可になったことにネットフリックスの幹部らは落胆していると英王室作家アンジェラ・レビン氏が明かした。

 ヘンリー王子やカミラ夫人の半生を描いた伝記で知られるレビン氏は7日、英ニュース専門局GBニュースのトーク番組に出演。「ネットフリックスは王族たちとの写真がほしかったそうです。というのも、売れますからね。非常に価値は高いし」とし、ネットフリックスはリリベットちゃんと女王らとの写真が入手できなかったことに失望したと語った。

 ニューヨーク・ポスト紙によると、ネットフリックスは先月、ヘンリー王子一家の日常生活を追うリアリティ番組風ドキュメンタリーシリーズの制作を発表。番組の一環として、プラチナ・ジュビリーで一時帰国する一家を撮影することも計画していた。ところが、王室側はネットフリックスが祝賀行事にカメラを持ち込むことを禁止。

 これは、ヘンリー王子夫妻が2020年1月、王室離脱するにあたり、王室と交わした〝サンドリンガム合意〟に基づくものだと同紙は説明した。合意文には王子夫妻が離脱後、さまざまな王室特権を放棄することなどが盛り込まれた。

 同紙はまた、複数のメディアによる報道として、ヘンリー王子夫妻は娘と女王のツーショット写真を撮るため、親しい写真家を王室内に同行させるつもりだったが、王室側は、「絶対に無理。これはプライベートなファミリーイベントです」と夫妻の要望を一蹴したと伝えた。また、不許可とした理由について王室関係者は、夫妻が後日、そのような写真を米国のテレビ局にリークする懸念があったからとしている。