「ポッポポポポポポッポ~」から「ピピポピポパポピ」で二発目を狙う! パンチパーマにサングラスがトレードマークの鼠先輩(49)は18日、「ありがとさん」「ピピポ体操」「ピピポ体操(英語バージョン)」を3曲同時リリースする。14年ぶりのヒットを目指し「ジャスティン・ビーバーにDMを毎日送る」という“戦略”を披露した。

 2008年に「六本木~GIROPPON~」で一躍、時の人となった鼠先輩が、再び歌謡界で勝負をかける。3曲に共通している歌詞が「ピピポピポパポピ」だ。

「鼠先輩といえば『ポッポポ』。これに勝つものは何だろうなと10年以上考え続けてきた」
 中学生のころから作詞作曲を手掛けてきたという鼠先輩が、考え続けて出来上がったのが「ピピポ」だ。

「普段からいろいろなメロディーや変な歌を作るんです。3~4年前くらいかな。この『ピピポ』のフレーズだけ、ポンと出てきた。サビと言っていいか分からないですが、家で『ピピポ』って口にしていたら、小学校3年の娘がお風呂に入っている時に同じように歌ったんです。それを聞いて、『これはいける!』と感じた」

 コロナ禍で思うように活動ができなくなったことで、「ピピポ」を軸に楽曲制作に専念した。「コロナでは会いたい人にも会えなくなった。そういう男女の恋物語」を描いた歌謡曲テイストの曲が「ありがとさん」だ。「ピピポ体操」は「子供にも喜んでもらいたい」という思いから、小さい子でも簡単にできるダンスも作り、アップテンポな曲調に仕上げた。

 子供をターゲットにした曲を作ったのは、鼠先輩を知らない世代が増えてきたから。「いま中学生はオレのこと知らないですよ。営業も少しずつ増えてきたんですが、この前、営業で『どーも鼠先輩です!』って出ていったら前の方にいる子供が逃げていった」

 鼠先輩にはヒットに向けた“戦略”もある。「『ポッポポ』で14年ですからね。次は『ピピポ』で14年。『ピピポ体操』は英語バージョンもありますから、ジャスティン・ビーバーに毎日、ミュージックビデオをDMで送ろうかなと本気で思っている」

 なぜジャスティンかというと、ピコ太郎の先例があるから。16年にジャスティンがSNSで「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」を「お気に入り動画」と紹介したことで、世界的にブレークを果たした。鼠先輩は二匹目のどじょうを狙っているのだ。

 ジャスティンが取り上げてくれる保証はないため、地道な宣伝活動も行う。クラウドファンディングでその費用を集めるというのだ。目標額約100万円へのリターンは「ボクが曲を書いてレコーディングしてMVを撮る」とのこと。集まったおカネは運命を変えてくれた街・六本木で使うつもりだ。「宣伝バスを走らせたい。一台走らせるのもホントに高くて。だから目標2000台走らせたい」と掲げた。

「六本木~GIROPPON~」はヒットしたが、「NHK紅白歌合戦」出場はかなわなかった。「コンプライアンス的には何も問題ないです。不倫もしていないし。紅白に出していただければ、受信料3倍払います!」

「ピピポピポパポピ」で、二発屋になれるか。