クイーンのギタリスト、ブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーが、故フレディ・マーキュリーさん(享年45)のボーカルが入った未発表曲を最近発見したことを、英BBCラジオ2のインタビューで明かした。新たなアレンジを加えた「新曲」として9月にリリースされる予定だという。

 2人は詳細を明かさなかったが、同曲は1988年の13枚目のアルバム「ザ・ミラクル」(全英1位)のために録音された曲で、お蔵入りとなっていたもの。曲名は「フェイス・イット・アローン」とされている。テイラーは「忘れていたフレディの小さな宝物を見つけた。素晴らしかったしとても貴重な発見だった」と語っている

 ブライアンによるとテイラーと2人でこの曲のリリースをしばらく検討していたが「何度も聞いたが『いや、これは救出(楽曲として再構築すること)できない』と思っていた」と断念していたという。しかし最近、再び音源と向き合った際にクイーンのエンジニアチームが「OK、これとこれならできる」と断言。ブライアンはそのプロデュース技術について「まるで断片をつなぎ合わせるような作業だった。でもとても美しい感動的な曲なんだ」と語った。テイラーも「とても情熱的な作品」と明かしている。
 
 クイーンがフレディと制作した最後のアルバム「メイド・イン・ヘヴン」(全英1位)は、91年にフレディが亡くなってから4年後の95年にリリースされた。また81年のベストアルバム「グレイテスト・ヒッツ」は、今週の英国チャートで1000週連続チャートインの偉業を達成。同アルバムは全世界で2700万枚、英国で600万枚以上を売り上げ、英国で最も売れたアルバムとされている。現在によみがえったフレディの「新曲」は、再度チャートを賑わせそうだ。