ロック界の〝ボス〟ことブルース・スプリングスティーンが、地元の米ニュージャージー州メットライフ・スタジアムで行われた英国の国民的バンド、コールドプレイの2日連続公演2日目の5日(日本時間6日)に、サプライズ登場。代表曲2曲を共演した。米NBCなど海外メディアが報じた。

 コンサートの終盤、フロントマンでボーカリストのクリス・マーティンは、「魔法をかけると起きること。それがこの会場にやってくる。この人は僕のヒーローだから、僕は腕に(ボスの曲の)タトゥーがあるんだ。彼を歓迎してほしい。信じられないよ、自分がこんなこと言うなんて、プリーズ・ウェルカム、ミスター・スプリングスティーン!」と、憧れのスプリングスティーンを紹介した。

「ハロー、ニュージャージー!」と耳をつんざくような大歓声の中、ステージに登場したスプリングスティーンは「クリスが言ったように、彼は腕に俺の曲(「ワーキング・イン・オン・ドリーム」)のタトゥーを入れていた。だから、その歌を歌わないとね」と笑顔で語った。

 コールドプレイとボスはスプリングスティーンは2009年に発表された全米1位アルバムの表題曲「ワーキング・オン・ア・ドリーム」を共演。クリスとボスは他のメンバーが引き揚げた後もステージに残り、感極まったクリスは「ブルース、ここにいてくれてありがとう!」と語り、2人でスプリングスティーン84年の大ヒット曲「ダンシング・イン・ザ・ダーク」(全米2位)のアコースティックバージョンを披露。スプリングスティーンがアコースティックギター、クリスがピアノを引いた。

 前日4日の初日公演には、カイリー・ミノーグがゲスト出演していたが、さらにニュージャージーっ子を感動させる〝地元の英雄〟のサプライズ登場となった。