いったい次は誰なのか? 年末恒例の「M―1グランプリ」で昨年まで審査員を務めたオール巨人(70)と上沼恵美子(67)が「今年はやらない」と公言しているため、制作サイドは続投の線を探りつつ、後任探しにも取り掛かっている。有力候補の名前をキャッチした。

 2001年に始まったM―1グランプリは、10年の大会でいったん中断したが、15年に復活した。復活してから昨年まで、7回の大会が行われている。

 ある意味で、決勝進出者以上に注目されるのが審査員だ。復活した15年だけは、歴代の優勝コンビのメンバーが審査員を務めたが、翌16年からはダウンタウンの松本人志が審査員に戻るなど、以前のやり方に戻した。18年以降は松本、巨人、上沼、立川志らく、中川家・礼二、サンドウィッチマン・富澤たけし、ナイツ・塙宣之という7人で固定されている。

 ところが昨年、上沼と巨人が「来年はやらない」と宣言したことで、今年の大会からメンバーが変更されることは確実視されている。

「巨人さんも上沼さんも、以前から『もう、やめたい』と漏らしていたが、今回は本気でしょう。2人とも番組側から『上沼さんもやるので』、『巨人さんもやるので』と言って説得され、それで引き受けたと明かしていたが、今回は2人ともやめることを確認し合っているので、さすがに翻意させるのは難しそう」(テレビ局関係者)

 一時は、巨人と上沼がいなくなったら、「落語家の志らくは別にして、自分より先輩がいなくなったら松本もやめるのでは?」と言われていた。「もうその心配はないでしょう。キングオブコントでも、一昨年まではバナナマン、さまぁ~ずという、後輩だけど松本さんの同世代のメンバーが審査員を務めていたが、昨年から東京03の飯塚悟志、ロバートの秋山竜次、バイきんぐの小峠英二、かまいたちの山内健司に変更された。かなり下の後輩ばかりだが、それでも松本さんは引き続き審査員をやってますから」(前同)

 そうなると気になるのはやはり、後任を誰が務めるのかということ。「候補はたくさんいます」と言うのはお笑い関係者だ。

「過去の優勝者で言えば、ブラックマヨネーズの吉田敬、NON STYLEの石田明、パンクブーブーの佐藤哲夫、笑い飯の哲夫、銀シャリの橋本直あたりが候補になるでしょう」

 その中でも筆頭候補と言えるのが石田だという。石田は、ナイツ塙のユーチューブチャンネルにゲスト出演した際、塙に「正直、M―1の審査員の話って来たでしょ?」と聞かれ、「ふんわりは来ます」と明かしている。

「要は、巨人さんと上沼さんのどちらかに断られた時のために、『準備しておいて』というオファーだったと、石田は明かしていた。昨年の段階でここまで話が来ていたのなら、今年の大会で審査員を務める可能性は高い」(前同)

 ただもう1人が誰になるかは難しい。

「先ほど挙げたメンバーなら、誰が審査員を務めてもおかしくない。ただ上沼さんの後任ということを考えると、女性を入れる可能性もある」(同)

 女性だと最も可能性が高いのは姉妹コンビ「海原やすよ・ともこ」の姉・ともこだ。

「ほぼ関西だけで活動しているので、関東ではあまり知られていないが、漫才師としての評価は非常に高い。一昨年には、〝漫才の殿堂〟と言われるなんばグランド花月の〝看板〟に中川家とともに就任した。資格は十分でしょう」(前同)

 今年のM―1は、果たしてどんなメンバーが審査員を務めるのか?