元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が1日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、北海道・知床半島で観光船沈没事故の検証について解説した。

 観光船「KAZUⅠ(カズワン)」は1日、網走港でこの日、船体が陸揚げされ、トレーラーで保管場所に移動・格納する作業が行われ、番組はその模様を生中継。午後には乗客の家族が船体を初めて確認、献花する。

 若狭氏は「私も20数人が死亡した海難事故を扱ったことがあるんですけど、道路の交通事故と違ってブレーキ痕などが一切ない。海の事故というのは難しい。頼るのは船の損傷状況。今回は綿密に見分をすると思う。私が担当した事故でも2日間くらいかけて船の傷の状況を確認しました。それによって業務上過失致死が立件できるかどうかというところにかかってくる」と検察官としての経験から語った。

 番組MCのフジテレビ永島優美アナウンサーは「二度と繰り返してはいけない事故です。一日も早い事故原因の究明が待たれます」とまとめていた。