国際政治学者で山猫総合研究所代表の三浦瑠麗氏が31日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、ロシアのウクライナ侵攻について言及した。

 番組では、ウクライナ・ルハンスク州のガイダイ知事が30日「避難市民を迎えに行った車がロシア軍の銃撃を受け、同乗取材中のフランス人男性ジャーナリストが死亡した」とSNSで明らかにしたことを紹介。

 筑波大学名誉教授の中村逸郎氏は「ウクライナ、ロシアもできるだけ有利な条件で停戦交渉にもっていきたい場合には、停戦の前にはどうしても無差別的な停戦へ向けての攻撃が激しくなるんですが、一方でフランス、ドイツ、トルコなどが停戦交渉に乗り出してきてますので、ゼレンスキー大統領がとプーチン大統領との直接対話の方向に少しずつですけど、停戦に向けて動いていると言えます」と分析した。

 一方、三浦氏は「やっぱり欧州がリードすべきだと思いますね。特に英国、米国は今回の問題で当事者ではない。少し離れたところに位置していて直接の対決を避けようとしているわけですが、だからこそ停戦条件に関しては厳しくなってしまうという構図もある。私はトルコの試みには非常に期待をしたいと思っています」と語った。

 トルコのエルドアン大統領は30日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ロシアとウクライナ双方が合意すれば、両国を国連に加え、トルコ・イスタンブールで会談を開催すると提唱し、今後の仲介に意欲を示していた。

 米国のバイデン大統領は30日、ロシアに到達可能な長距離ロケットシステムを「ウクライナに供与しない」と表明した。

 番組MCの俳優・谷原章介は「まず大事なことは戦いを止めて、外交でもってきちんと妥結、結論を出してもらいたいと思います」とまとめていた。