演歌歌手・坂本冬美(55)が26日、都内で新曲「酔中花」の発売を記念し、ユーチューブ公式チャンネル「冬美チャンネル」で生配信ライブを行った。“ユーチューバー”として約2年たったが、最近は明らかな変化が見られる。

 桑田佳祐が作曲作詞した「ブッダのように私は死んだ」以来、1年半ぶりの新曲で、愛してはいけない人を愛した女性の揺れる女心を歌っている。演歌のシングルとなると約3年ぶりで、坂本は「『ブッダ』の流れを残しつつと考えて、大人の艶歌をお願いした」。

 生配信ライブでは「ロッキー」のテーマ曲に乗って登場した。「普段、ユーチューブを見ている方ならロッキーのテーマが流れれば、どんな格好で出てくるかと期待するかもしれませんが、今日はお笑いは抜きですから」と、新曲やカップリング曲「紅とんぼ」などを披露した。

 ユーチューブを始めて約2年で、チャンネル登録者数は10万人を突破。これは演歌歌手では異例のスピードだ。最近では「テレビで歌ったあとよりも、ユーチューブを更新した後の方がメールが多い」。

 坂本のユーチューブはマネジャーと一緒に作るため、手作り感たっぷり。「ユーチューブ専門のスタッフがいる演歌歌手は多いけど、坂本の場合はそれこそマネジャーだけ。だから配信中にハプニングは起きがちなのですが、それがまたウケている」(音楽関係者)

 演歌は全く知らなくても、ユーチューブをキッカケにファンになった若い層も増えているという。