作家で元東京都知事の猪瀬直樹氏(75)が26日、都内で記者会見を開き、日本維新の会から今夏の参院選に比例代表で出馬すると表明した。

 猪瀬氏は「8年前に都知事を辞任しましたが、自分の軽率な行動で都民の負託を裏切ったので政治には関わらないと思っていた」と都知事時代に医療法人から5000万円を受け取っていた問題から切り出した。

 この8年間で14冊の本を執筆。「その流れで具体的に政策課題が分かった。一私人としては限界があるんじゃないかと考え始めていたところに維新から『一緒に戦いませんか』と申し入れがありました」と出馬の経緯を説明した。

 仮に当選すれば81歳までの任期となるが、「毎月50キロランニングしている。毎週1時間半テニスしている。体力的には十分やれると思う」と問題ないと強調した。

 猪瀬氏には危機感があるという。「本当に何とかしないとと思っている。岸田政権の現在の状態で、(参院選に自民党が勝利して)何もしない3年間が続いたらどうするんだ。国を憂う気持ちというか、そろそろマズいんじゃないか」と岸田政権の無策ぶりを嘆いた。