元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が25日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、同日朝、北朝鮮が弾道ミサイル3発を発射したタイミングについて言及した。

 番組では、韓国軍によると25日6時ごろから、北朝鮮が計3発の弾道ミサイルを発射し、日本のEEZ(排他的経済水域)外に落下したことを紹介。岸田文雄首相は同日7時前「私の方からは情報収集、また国民への情報提供、そして何よりも周辺における船舶等の安全確認、これを指示を出したところです」と話した。

 フジテレビ解説委員の風間晋氏は「米国のバイデン大統領が韓国、日本を歴訪しているその期間中にも(北朝鮮がミサイルを発射するという)事前の分析がありましたから、バイデン氏があと1時間少々でワシントンに到着するというタイミングなんですね。これがなぜ選ばれたのか、選んだというよりも様々な事情でこのタイミングになったのかというのは一つの重大な分析のポイントではないでしょうか」と分析した。

 一方、若狭氏は「米国へのけん制というのが影響があると思う。北朝鮮はやりたい放題の状態で、中国などが抑えようとしなくなる。中国もロシアと日本に対する共同飛行をやってるくらいですから、以前は北朝鮮に『ちょっと待てよ』と言っていたが、今やそういう状態ではない。(3発を連続したのも)日本は参議院選挙を控えており、北朝鮮はこれまでにも日本の国政選挙に向けてミサイルを発射することがあった。だからこの夏までにいろんな形で継続的にミサイルを発射する可能性があるとみていた方がいいと思います」と独自の見解を示した。