ハレーションが広がっている。

 東京都が戸建て住宅を含む都内の新築建物に、太陽光パネル設置を義務付ける方針を固めた。有識者らで構成する都環境審議会が24日、義務化を求める中間答申をまとめた。年度内にも関連条例を改正する。

 設置義務が発生するのは建築主ではなく、住宅メーカーなど施工者側。建て売りか注文住宅かを問わず、大規模マンションなども義務化の対象となる。取り組みが不十分な事業者にはペナルティーも検討するという。

 これは小池百合子都知事の肝いり。昨年9月28日の第3回定例会の本会議で突如ブチ上げ「数十年にわたり使い続ける住宅等の建物を環境面、防災面にも優れたサステナブルな性能に転換しなければならない」と所信表明していた。

 こうした動きに芸能界からも様ざまな声が上がっている。お笑いタレントのほんこんは18日に公開したユーチューブ動画で「あとのこと考えてるか? 推奨はしない。個人で決めさせぇ!」とズバリ。

 続けて「未来永劫使えるならええけど、20~30年で寿命になって、廃棄する時にゴミになる。その時えらいCO2出る。」とした上で「ダブスタやん」「環境破壊や」とブッタ斬った。

 ほんこんは寿命を迎えた太陽光パネルの不法投棄も心配。「原発処理水も問題ないのに、あれだけいろいろ言われてる。太陽光も20~30年後に同じようになる」と予言した。

 同様にタレントの石原良純も22日放送もフジテレビ系「ワイドナショー」でこの問題に言及。石原は2010年に自宅に太陽光パネルを設置したが「まったく意味がない。戸建てに建てるのは。東京の住宅事情で日あたりを見てても、1日何時間か当たらないと意味がない」とキッパリ。

 続けて「再生可能エネルギーの限界っていうものをみんな分かってない。風力発電と太陽光発電で日本の電力が賄えるなんてありえない。ありえないことを真顔で言ってるのは俺には信じられない。これはあくまでもアドバルーンというか、みんなで考えましょうということだと思う」と持論を展開した。

 その上で「この話をしたいんだったら、原子力発電をどうするの?という話を何で避けて通るんですか」と、エネルギー問題で原子力発電をタブー視する風潮に疑問を呈していた。