元大阪府知事の橋下徹弁護士が23日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、21日に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の会合で、日本など5か国の代表がロシア代表の発言中に退席したことに言及した。

 退席したのは21か国・地域のうち、日本の萩生田光一経産相やタイ米通商代表部、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド。取材に応じた萩生田氏は「(ロシアのウクライナ侵攻への)抗議の意思を示した」と語った。

 橋下氏は「5か国しか退席していないんですよね。僕は抗議の意思を示すことには賛成なんですけど、むしろ政治というのは言論の戦いか、武力の戦いか、どちらかしかないわけで、民主国家であれば言論の戦いですから、いろんな会議のルールはあったにせよ、僕はロシアに対してオープンの場で堂々と意見を言ってもらいたかったですね。5か国が違うじゃないか、おかしいじゃないかとか。経済担当大臣ですから、単純な戦争の話、ウクライナ侵攻の話にはならないかもしれないが、それも絡めてロシアに対して先進国がケンカになってもいいから、国際会議の場で堂々と意見を出してもらいたかった」と持論を語った。

 番組MCの俳優・谷原章介は「ウクライナのゼレンスキー大統領は『戦争の終結は外交的手段で終わるしかない』と言ってますから、きちんと対話は維持してほしいと思います」とまとめていた。