悪用されたか――。

 俳優の伊藤健太郎(24)らが所属する芸能事務所「イマージュエンターテインメント」が20日、公式サイトなどで、悪質詐欺への注意を呼びかけた。

 同社は「某オーディションサイトより募集があった作品に応募した際、弊社所属俳優が撮影する映画に出演できると勧誘され、金銭を要求し、個人情報を入手するという詐欺が発生しているようです」と報告。「弊社所属俳優が出演予定の作品において、このような募集・提案をしている事実は一切ございません」と注意喚起した。

 また、「弁護士や各機関と協力して取締りを強化していますが、万が一、詐欺と思しき事柄を発見された場合、被害に遭ってしまった場合は、すぐに警察に相談していただきますようお願いします」と呼びかけた。

 これらの手口は芸能界ではかねて横行。同社は「弊社所属俳優」として実名は挙げていないが、映画関係者によると、複数の俳優の実名をかたった詐欺事案が起きているその複数の中に、イマージュの看板俳優の伊藤が含まれているという。

 伊藤は2020年10月にひき逃げ事件を起こして一時、活動を自粛。昨年6月に活動を再開していた。

「事件で世間を騒がせましたが、20~40代女性の支持は根強い。伊藤さんの名前をかたったオーディションの詐欺が横行し、女優志望の女性が狙われているようです」(映画関係者)

 伊藤は現在、1年半ぶりの主演映画「冬薔薇(ふゆそうび)」(6月3日公開)を控え、大事な時期。名前を悪用されては迷惑だろう。

 同社に取材したが、担当者不在で締め切りまでに折り返しはなかった。悪質な詐欺には気をつけたい。