女優・高畑充希(30)、平祐奈(23)が18日、都内で舞台「奇跡の人」(東京芸術劇場プレイハウスで、6月5日まで)の初日開幕前に取材に応じた。

 家庭教師のアニー・サリヴァン(高畑)と、視覚と聴覚のない少女のヘレン・ケラー(平)を題材にした舞台。高畑は、アニー、サリヴァン役を合わせて4回目の出演で、平は今回が舞台初挑戦となる。

 高畑は「前回サリヴァンをやった時は、心も体も大変だった。3年経つと、同じ台本でも感じ方が変わったり、すごく新鮮な気持ちで取り組んでいます」と話した。

 平は「全てが未知で、稽古に入る前の方が不安で、心が震えるのを感じました。稽古を重ねていくうちに、楽しいという感覚に変わり、今は不安はなくなりました」と笑顔を見せた。

 そんな平について、高畑は「祐奈のことは10代の頃から知っていたので、親戚くらいの感じで見ていました」と明かし、「人間性がすごすぎる。ものすごくバランスのとれた人で、気遣いも忘れないし、やるべきことはちゃんとやる。いつも一定でポジティブで明るい」と語った。

 一方、高畑の人柄について、平は「みっちゃんは、先輩としても1人の女性としてもリスペクトしています。心に強いものが軸としてあって、かわいさもあって。たくましくて頼れるお姉さん」と目を輝かせた。

 ヘレン・ケラーは、聞こえない、話せない、見えないという三重苦を克服する。役作りについて、平は「盲学校に行ったり、みっちゃんに教えてもらってダイアログ・イン・ザ・ダークという施設へ行って、暗闇の世界でボールを投げたり。あと、家で電気をつけないまま生活をしたり、耳栓をしたり、あえてそういう生活をしました」と明かした。

 同舞台は6月8日~12日まで、大阪・梅田芸術劇場「シアター・ドラマシティ」でも上演される。