吉本新喜劇の間寛平GM(72)が18日、大阪市のなんばグランド花月(NGK)では33年ぶりとなる座長公演「寛平爺さん、いくつになってもあまえんぼう」に出演した。

 寛平は「西川のりお・上方よしお」「ザ・ぼんち」「タカアンドトシ」らの漫才、桂文珍の落語で温められた舞台に、杖を振り回しながら大暴れする〝寛平爺さん〟役で満を持して登場。元座長の内場勝則や辻本茂雄らベテラン座員や若手とともにアドリブ全開のボケを繰り出し、笑いの殿堂を爆笑で埋め尽くした。

 33年ぶりのNGKでの公演を終え、寛平は「座長として全体も見ないといけないし、時間も考えていかにといけないから、神経を使って疲れた」と安どの表情。「内場と辻本には自由にさせてもらった」と感謝した。

 これに内場は「1時間ちょっとで終わって良かった。みんなで作る感じは久しぶりだったけど、『どこで終わらす?』ってアイコンタクトがすごかった」と寛平がしつこくボケ倒すあまり、公演が押したことに苦笑い。一切、ネタ合わせしなかったという辻本も「時間のことはあんまり考えてないでしょ」とツッコんだ。

 舞台では、寛平が自身のセリフの場面でほかの部員にもアクションを促す場面があった。〝公開説教〟のようでもあったが、それがまた笑いを誘っていた。寛平はその場面を振り返りながら、「ものすごくうれしかった。全員で笑いを取りに行ってる感じが好き」と〝一体感〟に満足していた。

 そんな寛平は自身の新喜劇と今の新喜劇との違いについて「今、若い子がやっているのスマート。僕らがやってきたのはコテコテでしつこい」。辻本は「一つキーワードが出るとくっついて離さない」と寛平のしつこさに納得していた。