2009年の絶頂期に解散した英国の国民的ロックバンド、オアシスのギタリストだったノエル・ギャラガーが所有していたギターが、17日(日本時間18日)にパリでオークションにかけられ、38万5500ユーロ(約5200万円)で落札された。英「ガーディアン」など複数の海外メディアが報じた。

 このギターはオアシスが解散した原因とされる「伝説」のギターで、赤の1960年製ギブソンES―355。リードギターでバンドのフロントマン、ギャラガー兄弟の兄ノエルが愛用していたが、2009年8月28日にパリでの「ロック・オン・セーヌ・フェスティバル」で、ノエルとボーカルで弟のリアムが口論になり、リアムがギターが壊したとされている。怒ったノエルは出演をキャンセルすると、同日の夜にノエルはオアシスを脱退。バンドは解散となった。ギターは11年に修復された。

 オークションを開催したアルページュ・ギャラリーの共同創設者であるジョナサン・バーグ氏は、
「バンドはフェスティバルに出演する予定でしたが、観客は彼らが出演しないと告げられた。ノエルは後に、リアムと一緒に仕事をすることができなくなったと言って、バンドを去ることを発表しましました。兄弟はしばらくの間、不仲が続いていた。リアムが舞台裏で爆発し、ノエルのギターを壊して、グループが解散した」と語っている。
 
 ノエルはギターに添えられたメモに「このギターはオアシス解散の夜、リアム・ギャラガーが叩き壊した」と記している。