最近まで闘病生活を送っていたベテラン歌手・あべ静江(70)と葛城ユキ(72)が千葉で17日、夢グループ主催コンサート「夢スター春・秋」のステージに立った。

 あべは今年3月に軽度の脳梗塞を発症し、今月10日まで病院でリハビリしていた。葛城はステージ4の原発性腹膜がんで、昨年4月から10か月に及ぶ闘病生活を送り、この日が復帰ステージ。あべはもう「比較的元気」とのことだが、葛城は体調がまだ「しんどい」といい、車椅子での歌唱となった。

 2人より年下のタレントの訃報が最近相次いだ。ニュースに触れ、まずあべは言葉を選びながらこうコメントした。

「上島(竜兵)さんはね、ああいう風にホントにみんなを笑いの世界に誘ってゆくのが使命のような方でしたけれども、そんな中になんか悲哀みたいなものを常にもってらっしゃる方だなっていう風に、私はお会いするたびに思ったんですね。今回、ああいった形でお別れになりましたけれども、ホントにいい世界に行っていただきたいなっていう風に思いました。それと渡辺(裕之)さんに関しては…(中略)やっぱり…〝寂しいなぁ〟と思いました。ご家族もね、おありになるし、皆さんねぇ、だから、う~ん、アタシたちが一番やってはいけないことじゃないかなっていう風に、今回特に強く感じました」

 一方の葛城は「私も入院中には、そんな心境になったこともあります」と告白。「確かに大変気持ちが分かるんですけど…。テレビでしか私は存じてないんで…。大変いい方はねぇ、早く逝かれて…。ま、人には言えない苦しみ、悩みがあったんでしょうと思いましたけども…。私もそういう時も何度かありました」と言葉を噛みしめながら語った。

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