女の子の霊が座敷童になった!? お笑いコンビ「リッチドッグ」(山中陽裕、宮本裕平)が自身のユーチューブチャンネルで公開している「事故物件日記シリーズ」が注目を集めている。2人は山中が住む事故物件の霊とコミュニケーションを取り、そのやりとりが視聴者から「ほっこりする、感動する」といった異例の反響を呼んでいるのだ。真相を確かめるべくオカルト評論家の山口敏太郎氏が現地に赴いた。

 4月某日、山口氏が向かったのは山中が住む事故物件のあるA県。雨がしとしとと降る空模様。山中の住むアパートはひび割れなどの老朽化も見られ築年数はかなり経過しているようだ。

 リッチドッグの2人に招かれ部屋に入ると室内はリフォームされ、きれいな印象。しかし、ユーチューブの撮影が行われる部屋の押し入れは「風通しがいいはずなのにカビだらけなんです」と山中。

 昨夏、山中がこのアパートに引っ越してから霊現象を体験するようになったという。押し入れのふすまの裏に「封」と書かれたお札を発見し、事故物件サイトで調べると事故物件であることが判明。

「事件があったとかではなくてポルターガイスト現象が起きると書かれていました」(宮本)

 怖がる山中を横目に相方の宮本が定点カメラを設置し、山中の就寝時の様子を撮影しユーチューブにアップすることに。するとドライヤーにいきなり電源が入ったり、怪しい影が動いたりする映像が撮れたという。

 ここまでならよくある事故物件動画だが、2人は声まね人形を使って霊とコミュニケーションを取り始める。声まね人形を通して霊に直接しゃべってもらい、2体の女性の霊がいることが判明。

 この物件で死んだのではなく、外からやって来た霊で、1人は昭和生まれの40代の女性つーちゃん。もう1人は明治生まれで小学校低学年ぐらいの女の子のせっちゃんとだという。2人の霊との交流の様子が、ほっこりする事故物件動画として反響を呼んでいるのだ。

 宮本は「最初は怖かったけど、交流していくうちに怖くない幽霊なんじゃないかと。座敷童みたいで、僕らもいいことばかり続いてる。見てくれてる方からも『怖かった』というコメントより、『就職が決まりました』とか『ご利益がありました』というコメントがすごくありました」と話す。

 座敷童説について山口氏は「幽霊が長い間、現世にいると妖怪になっちゃうことがあるんです。自分のことを知っている人がいなくなるのはもちろん、自分自身も記憶がなくなる。そこで、守護霊が『どこそこの場所を守ってやってくれ』とかなり、妖怪化する。だから、2人はなんらかの理由があってここにいる可能性がありますね」と推論した。

 取材当日にはこんなことも。山口氏とリッチドッグの3人を撮影すると押し入れの中にオーブのようなものが写った。
 山口氏によると霊はオーブ状になって移動するという。宮本は「この部屋に人が来たことがないのでせっちゃんが見に来たのかも」と話した。

リッチドッグは霊を成仏させようとしている。しかし、成仏してしまえば動画が撮れなくなり、座敷童がいなくなれば運気が下降する可能性も。 山口氏は「2人の運気上昇につながったし、座敷童化しているせっちゃんの霊を最終的に成仏させてあげるのがいいと思います。漫才大会で上位入賞を果たして『ありがとう、せっちゃん』と言って、成仏させてあげると互いに幸せになれますよ。人間もそうだけど、自分だけが幸せになろうとする人が多すぎます。持ちつ持たれつってすごく大事。そうあるべきだと思います」と指摘した。