俳優の谷原章介がMCを務める「めざまし8」(フジテレビ系)で6日、ロシアのプーチン大統領がラブロフ外相の発言についてイスラエル側に謝罪したことについて言及した。

 ラブロフ外相は1日、イタリアのテレビ局のインタビューで「ユダヤ人を弾圧したヒトラーにユダヤ人の血が流れている」と発言。これに対し、イスラエルのベネット首相がプーチン氏と電話会談し、プーチン氏が謝罪したことを5日、発表した。

 谷原は「プーチン大統領はイスラエルに対しては別の力関係というのがあるんでしょうか」と話を向け、コメンテーターのお笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーは「プーチン大統領は(ウクライナ侵攻で)非ナチ化というのを名目として掲げているので、それなのにラブロフ外相という政府の中心人物がヒトラー=ユダヤ人説、手塚(治虫)先生も昔漫画で書いたりしましたけど、昔の陰謀論を持ち出すのはマイナスでしかないんじゃないかと(プーチン氏も)態度を表明したんだと思う」と見解を語った。

 ラブロフ外相の発言をめぐっては、手塚治虫氏の漫画「アドルフに告ぐ」(1983~85年連載)をほうふつとさせるとネットなどで話題になっていた。

 谷原は「支離滅裂(な発言)だとは思いますが、背景としてイスラエル対して頭が上がらないというのはあるんですか」とフジテレビ解説員の風間晋氏に話を向け、風間氏は「ロシア側としてはウクライナに侵攻する最大の建前は非ナチ化。ネオナチがウクライナでロシアに対して危険な存在になっているという主旨のことを言っているわけですから、にもかかわらず、イスラエルとナチスの絡みでトラブルがあるというのはまずい。トラブルを抱えたくないという判断で謝罪をしたんだろうと私は推測しています」と解説した。

 谷原は「イスラエル、ユダヤの方は第二次世界大戦でひどい目にあいました。その方達にきちんと尊重して敬意を払うんであれば、今攻めているウクライナの人達のことも人命、人道、尊重していただきたいと思います」とプーチン氏への思いをまとめていた。