熊本県八代市の私立秀岳館高校は5日、4月にサッカー部の30代コーチが部員の生徒に暴行したとして書類送検された問題で会見を開いた。時間が経つにつれて新事実が次々と発覚しており、段原一詞監督を番組に出演させ釈明させた日本テレビ系「スッキリ」、MCの加藤浩次には賛否両論が巻き起こっている。

 4月20日、サッカー部のコーチが部員の背中や足を蹴る動画がSNSにアップされ一気に拡散。翌日には同部の公式ツイッターに生徒11人が登場する謝罪動画がアップされるも、批判が殺到して削除された。

 当初、この謝罪動画は生徒が〝自主的〟にやったものだということだったが、5月になって段原監督が関与していたことも判明した。

 4月25日には、段原監督が「スッキリ」に生出演。加藤が「これはテレビという形で段原監督が正直に言った方がいいと思うんです。一度もないと言って、過去の部員からこれからSNSなどで『オレやられたことあるよ』みたいなものも出てくる可能性があるんですよ」と注意する中、段原監督は「今回の暴行動画のようなシーンは見たことがありません」と過去の暴行を否定した。しかし同校による生徒の聞き取りにより、ほかにも暴行行為があったことが分かっている。

 さらにスッキリ出演直後には、段原監督が暴行動画を拡散させた生徒を強い口調で責める音声データまで流出し、非難ごうごうだった。

 これまで段原監督が出演した全国区のテレビ番組はスッキリだけ。SNSでは番組、加藤に対し「片棒担いじゃったね」と否定的な意見が出る一方、「最後までスッキリ頼むぞ」と真相究明を期待する声もあがっている。