上方漫才トリオ「横山ホットブラザーズ」の横山マコト(本名・誠)さんが22日、虚血性心疾患のため大阪市内の病院で亡くなっていたことが26日、分かった。87歳だった。大阪市出身。葬儀は近親者のみで行った。

 10代から舞台に立ち、戦後、父親の故横山東六さんや兄の故アキラさんらと横山ホットブラザーズとして活動。1975年に東六さんが引退した後はアキラさん、セツオとの兄弟トリオとなり、テレビや舞台で活躍した。

 特に、アキラさんがのこぎりを7回たたいて「お~ま~え~は~ア~ホ~か~」と聞こえる奇妙な音を出す芸が〝大阪名物〟と言われ、老若男女を問わず、皆に愛された。マコトさんはアコーディオンを担当していた。

 アキラさんに続き、マコトさんも亡くなったことにセツオは「やっぱり寂しいですね」とコメント。関係者によると、セツオは手を合わせながら「『待っててな、そっちでホットブラザーズやろな』と言ったら、『まだ、おまえは来んでいい』と言われたわ」と泣き笑いしていたという。

 偲ぶ会を行うかは未定となっている。