女優の鈴木砂羽(49)が14日、自身のツイッターを更新。過去に映画監督から罵倒された経験をメディアプラットフォーム「note」で明かしたことへの反響に驚き、感謝した。

 鈴木は「わわわ。いつの間にかいろんなところでたくさんリツイートされていました。。そっと置いておいた文章を、そっと読んでくださってありがとうございます あの夜から数十年、このような心境になるとは。。感慨深いです」と記した。

 その〝文章〟とは12日、「note」に「無性に書きたくなって。」と題して掲載されたものだ。

 十数年前、自身を次回作の主演にオファーしていたある監督の作品の試写会を訪れた後、監督らとの会食した際の出来事をつづった。

 監督は試写した感想を求めたが、鈴木は思ったような感想を語らなかったようで、気分を害し鈴木が出演した過去の作品やその監督、さらに鈴木自身を罵倒し始めたという。
 
 隣のプロデューサーも止めず、むしろ監督と一緒になって怒りをあらわに。監督は以前交際していた女優の名前を出し、自身の功績で売れるようになったと告白。さらに、途中でかかってきた電話に鈴木が出たことで監督は激怒し、さらに罵倒。マネジャーは謝罪したが、鈴木はすでに出演する気を失っており、その場を去った。

 鈴木は監督との出来事の記述について、「あくまでワタシ側の主観に過ぎない」とし、監督の名前を見るたびに記憶がよみがえったが、「もう自分には関係のない人物だと処理してきた」という。

 それでも最近の「性加害」の報道を見て、「本能的な怒りが発動したんだと思う」と自己分析。その上で「でもこれからは違う。泣き寝入りしてはいけない。事務所も見て見ないふりはしてはいけない。長いモノに巻かれてやり過ごす時代は終わった」とし、「この腐った世界を変えてゆかなくてはならないという意識が必要だ」と訴えた。

 一方で「敢えてそういう『枕営業』する女性もいることは事実」と認め、「あなたに対して真剣な人の顔を思い浮かべてみて欲しい」と呼びかけた。

 noteの投稿の中で映画監督の名前は明かされていない。