先週発表された米経済誌「フォーブス」による「世界長者番付2022」で初めて1位になった高級電気自動車のテスラや宇宙開発会社スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(50)。今度はツイッター社の筆頭株主になり、取締役就任も決まったことから、さっそく〝奇抜な提案〟をしていることが分かった。

 米FOXニュースによると、その提案とは、米サンフランシスコにあるツイッター本社をホームレスのためのシェルターとして提供するというものだ。同氏は10日、「どうせ誰も使ってないんだし」とツイート。これはコロナ禍により、同社も在宅勤務が加速し、出社している従業員が大幅に減ったことを受けての発言のようだ。

 マスク氏はツイートと同時にホームレスシェルター案についてアンケートを実施。日本時間11日午後の時点で約190万人のツイッターユーザーが回答し、「賛成」91・3%、「反対」8・7%となっている。

 マスク氏は先週、ツイッター社の株式9・2%を取得し、同社最大の株主になったことが明らかになった。同氏はかねてツイッターの言論の自由に対する姿勢を批判し、筆頭株主になって以来、改革案を矢継ぎ早に提示している。

 例えば、取締役に就任する機会にマスク氏は全従業員を対象に直接質問ができるイベント「何でも聞いて(アスク・ミー・エニシング)」を近く開催すると発表。これは、マスク氏が経営参加することで、多くの従業員が抱いている懸念に応えるためだとしている。

 取締役就任が発表された5日、マスク氏は「取締会と共に、今後数か月のうちにツイッターを大きく改善することを楽しみにしている」とツイートした。