〝スーパー銭湯アイドル〟こと4人組歌謡コーラスグループ「純烈」の小田井涼平(51)が、今年いっぱいでメンバーとしての活動を終了することが1日、わかった。この日、ファンクラブサイトで発表された。

 小田井は「純烈は自分にとって家族のように居心地の良い場所なので、活動終了までの数か月をメンバーとファンの皆様と悔いの残らないよう楽しみ切りたいと思ってます」と報告。卒業した後も「普通のおじさんに戻らず、自身の目標を追いかけて芸能活動により一層励みたい」と意気込んだ。

 小田井は2018年にNHK紅白歌合戦に初出場した時、50歳になるタイミング(昨年2月23日)でグループ活動を終了したい旨を伝え、話し合いを進めていたと説明。しかし、メンバー脱退やコロナ禍で公演延期などもあり、この日の発表となったという。

 卒業の理由として、年齢による自身のパフォーマンスへの悩みなどがあった。また、先月21日をもって全ての都道府県でまん延防止等重点措置が解除されたことも、発表タイミングに関わっていたようだ。

「コロナ禍はコンサートを行うアーティストに厳しい声が寄せられた。特に純烈はファンの年齢層も高く、触れ合いを大事にしてきただけに、余計に活動が難しかった。それでも今年2月下旬に約半年ぶりに温浴施設でのライブを再開。〝スーパー銭湯アイドル〟としての姿を取り戻しつつあることも、発表することを決めた理由になったはず」(音楽関係者)

 けっしてじょう舌にしゃべるタイプではないが、心は熱い。小田井はコロナ禍で純烈として何ができるかを模索していた。

 昨年2月、純烈4人をインタビューした際にそれまで〝聞き役〟に徹していた小田井が、純烈のコンサートについてせきを切ったように熱く語り出したのだ。

「純烈のコンサートをワクチン接種と兼ねたポジティブなものにできないかな。ワクチン接種をネガティブに捉えてる方も多いと思うので、ちょっとでも変えられたら。純烈のコンサートを目当てにワクチン接種に来てくれれば。俺らは接種している間に歌ってればいいんだから!」(小田井)。他の3人は飛び切りの笑顔で「それはいいね!」と同調していた。

 現在、NHK紅白歌合戦に4年連続出場中。もちろん小田井のラストステージを、大みそかの大舞台にすることを願っている。